アナと雪の女王と自己確立と ④

今年はアナ雪一色でしたね。 さて、アナと雪の女王考察(私見です)続きです。

自分一人きりの力や考えでは及ばない事態は多々あります。 ヤスパースの「限界状況」や、釈尊の「四苦八苦」ですね。 このどうしようもない状況を打開するためには、「交わり」が必要なのです。 自分以外の誰かと関わり合って、助け助けられながら、他者からインスピレーションを得ながら成長します。

エルサも自分一人ではどうしようもなかった状況を、アナとの関わりのなかで何かに気付き、自分の過大な力をコントロールすることができるようになり、どうしようもなかった状況を打開することができました。 またそれは、単にアナの表面上の言葉や態度によってではなく、アナのエルサに対する「まごころ」によって触発されています。 何かを変える力は「こころ」で、その「こころ」は自分以外の誰かを思ったものです。

真に頼りとなる自分自身を作り上げるものは、自分一人だけで作り上げるものではなく、他者と交わり、他者の為を思うことで作り上げるものだと気付かされました。 やはり、自己確立と自他共楽はセットですね。 どちらが欠けても達成されません。

本当の力を支えるもの、本当の力の源泉になるものは、愛であり仁であり慈悲です。 イデオロギーも信仰も宗教もすべて、方法や順位が異なるだけで、自分以外の誰かを思うことに変わりはないような気がします。 思えば、親が子を思う心、子が親を慕う心は世界共通であり、当たり前のことですが、そのために見過ごされがちだったのかなと思います。

私たちは大いなる宇宙の流れの中で、見えない何かによって生かされています。 そのことを自覚して謙虚に、ありのままで、身近な誰かの為を思って生きていけたらと思います。 いや、でも、煩悩具足の私ですから、難しいですけどね。 少しずつ、一歩ずつ、わが子らに背中を見せられるように修練していきたいと思います。  合掌

修練日誌 12/23

本日は稽古納めでした。 スポーツ少年団所属の拳士も合同で行いました。

例年どおり修練場所の大掃除をした後に、鎮魂行を行い、合わせて千本突き蹴りを行いました。

大掃除は、普段出来ない場所を重点的に、保護者と共に皆で行いました。 親子で一緒に行うことで、普段みられない姿がお互いにみられ、また絆も深まったのではと思います。 修練場所の吉村自治公民館も、普段にまして綺麗になりました。 来年も気持ち良く修練出来そうです。

鎮魂行は毎回の修練で行っていますが、保護者に見守られる中、厳かな雰囲気で行うことができました。 ちびっこ拳士も大きな声でしっかりと教典を唱えることができ、成長を感じます。 特に、T君、S君は年中さんなのに、しっかりと覚えていて感心しました。

さて問題は、千本突き蹴りです。 これをやるようになってから、もう10年近くになるかと思います。 普段行わない本数ですが、無理をせず、「歪まず、力まず、詰まらせず」で行います。 みんな汗を流し、元気に、厄を吹き飛ばすように行いました。 しかし、ホントに皆元気です。 実は毎回ドキドキなんですが、こちらの方が元気をもらうようです。 保護者の皆さんは、お子さんが、キツイけど頑張る姿をみて、心身ともに成長している姿を見ていただけたことと思います。

保護者のみなさんには、今年1年たいへんお世話になりました。 少年拳士のみんなが修練に専念できるのも、やはり、保護者の皆さんの支えあってのことです。 本当にありがたく思います。  本日で今年の修練も終わりましたが、来年も、身体も心も成長出来る、拳禅一如の修練を心がけていきたいと思います。 有難うございました。  合掌

修練日誌 12/19

本日の修練は次の内容で行いました。

ウォーミングアップ: シャトルラン各種、4拍上受突き(単独・相対)、4拍内受突き(単独・相対)、遠間乱捕り

基本修練: 天地拳第一~六系、竜王拳第一系、義和拳第一~二系、白蓮拳第一系

相対修練: 逆転身蹴り、両手送小手

本日のウォーミングアップでは、4拍上受・内受突きを相対でも行いました。 二人で一緒に号令をかけながら、リズミカルに受けたり突いたりを行います。 「二人で一緒に」、「リズミカルに」がみそです。  基本修練では、一部を除くほとんどの単独演武を、「通し」で行いました。 見習いや体験入会の子はもちろん知りませんので、見よう見まねです。 しかし、この「見よう見まね」が大切です。 一所懸命まわりを観て行うことで脳が活性化されます。  「小錬せば小成し、大錬せば大成す」 しっかり汗を流し、専念したいと思います。

今年も残り少なくなりましたが、しっかりと修練してまいります。 合掌

修練日誌 12/16

今日は粉雪がちらほら、寒かったですね。 しかし、元気よく寒さを吹き飛ばす修練でした。

ウォーミングアップ: 歩調、クモさんオニごっこ、8拍子受け、8拍子突き蹴り、屈伸蹴り

基本修練: 横転より起上り、大車輪、天地拳第一系、竜王拳第一系

相対修練: 演武修練

ウォーミングアップでは、みんなの熱気で公民館を温めました。 本当に今日は寒かったです。 しかし、すぐに汗ばんできます。 特に、8拍子受け・8拍子突き蹴りでは、みんなで一緒に大きな声で号令をかけながら、全身を動かすので、すぐに温かくなってきます。  横転より起上りや大車輪の後の連反攻は、同じパターンをしないように心がけて、必ず3手以上の当て身を行うようにしています。 様々な動きが出来るように、身体も心も作っていきます。

修練後に、約束の宙返りをしてみせました。 いわゆるバク宙ですね。 少林寺拳法の受け身には宙返りがあります。 昔は宙返りができる人が結構いましたね。 久しぶりにやってみましたが、20代のころと比べると、ずいぶん低くまわりました。 これも常日頃修練しとかないと、うまくはできませんね。  一度身に付いたものは、良いものも悪いものもすぐに体現出来ます。 ならば、良いものだけを身につけるよう心がけたいです。

次回も、身体にも心にも良い修練を心がけていきます。

修練日誌 12/12

本日も活気ある修練が出来ました。

ウォーミングアップ: シャトルラン各種、8拍子突き蹴り、バランス回し蹴り、四股スクワット、拳のキャッチボール

基本修練: 単撃訓練、天地拳第一系

相対修練: 演武修練

本日は拳のキャッチボールを入念に行いました。 見習いの子や体験入会の子には難しかったかもしれません。 身体全体を相手に差し出すように行います。 相手の正中線に拳を返して、自分の正中線に拳を受け取ります。 「歪まず、力まず、詰まらせず」です。 演武修練でも同じように心がけます。  修練はしっかりと相手を観て行います。 自分本位や自分勝手ではいけません。 それはそのまま、日常生活に活きてきます。 道場での修練は、日常生活でパフォーマンスを上げるための準備でなければなりません。

次回も実生活を活かす為の修練を心がけていきます。 合掌

 

修練日誌 12/9

先日も元気に修練出来ました。

ウォーミングアップ: オニゴッコ各種、4拍内受突き、バランス蹴り上げ

基本修練: 単撃修練各種、横転より起上り、天地拳第一~四系

相対修練: 武階別修練

今月から、修練前の作務の後に、開始時間までドッチビーを始めました。 ドッチビーしたさに作務の段どりも良くなりました。 でも、しっかり丁寧に作務を行うように指導しました。 作務=日常生活の一つ一つが修行です。  横転より起上りを続けていますが、見習いの子も大分うまく出来てきました。 足の振り上げと、足のたたみが要です。

今回から、小学三年生の男の子が体験入会しました。 修練の最後に、挨拶として一言スピーチをしてもらいました。 あまり皆の前でスピーチすることもないので、言えるかどうか心配したそうですが、しっかりスピーチ出来ました。 できるかどうか心配して躊躇するよりも、できるかどうか分からないけどやってみることも大事です。 まずは行動すること。 その中で、気付き・考え・修正していくのです。 そのためには、自分の可能性を信じきることが要です。

次回も自己の可能性を信じられる修練を心がけていきます。 合掌

修練日誌 12/5

昨日もいい汗かきました。

ウォーミングアップ: 歩調、8拍子突き蹴り、8拍子受け

基本修練: 単撃訓練各種、天地拳第一系~第四系、竜王拳第一系

相対修練: 武階別修練

日曜に昇級考試を控えているので、ウォーミングアップはそこそこにして、基本修練と相対修練をみっちり行いました。 単撃訓練では、大きく動くことを念頭にして行いました。 見習い拳士は、オーバーとも思えるほどの動きから始めます。 上達するにつれて、その動きを身体の内部で行うようにします。 身体内部では行っているが、表面上は省略して見えます。 しかし、たまに身体内部で行っている動きを表面化して行うと、「ずれ」や「歪み」に気付きます。 基本に立ち返ること、当たり前のことを見つめ直すことは、仕事の上でも家庭でも大切ですね。  来週も次につなげる修練を心がけていきます。 合掌

修練日誌 12/2

今年も残りひと月、今日も元気に楽しく出来ました。

ウォーミングアップ: 肩タッチ・腹タッチ、背中タッチ、足上げ、バランス蹴り上げ、四股スクワット

基本修練: 運歩法、単撃訓練各種、横転より起き上がり、天地拳第一系

相対修練: 武階別修練

本日は久しぶりに背中タッチを行いました。 握手をして相手の背中をタッチしたら勝ちです。 相手の軸を崩し、相手からは遠く、こちらは近い位置取りの修練になります。 が、子供たちは、ぐるぐる回って楽しそうです。 また例のごとく、足上げ・バランス・四股はコアトレです。  相対修練は昇級考試に向けての特訓です。  合格する為には、なによりも気構え心構えが大切です。 なりたい自分を具体的に思い描き、心の底から思い込んで、それを実現できるという自分自身を信じることが第一歩です。 そして、何が必要なのか知覚しながら即行動に移すことが要です。 ということを話しました。 修練が終わるころには顔付が変わりました。 次回も魂が震える修練を目指して、務めてまいります。 合掌

第27回宮崎県武道振興演武大会

11月30日は、2014年宮崎県武道祭 「第27回宮崎県武道振興演武大会」が、KIRISHIMAツワブキ武道館(宮崎県武道館)でありました。 午前は「演武の部」として日本武道9団体と古武道の演武披露、午後は「錬成大会の部」として各武道団体に分かれての錬成大会でした。

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各武道団体の演武は、重厚かつ華麗な演武をみることができ、感動したり参考になったり、大変良かったです。 特に、剣道の演武「日本剣道連盟制定形12本」では、「あのスピードであの間合いで、寸止めできるのか、見切れるのか」と、相当の稽古があり、演武者同志の信頼関係もあるのだな、と思いました。  少林寺拳法では、吉野先生が衆敵闘法を、笠先生が技術解説を行いました。 本当にどの演武も素晴らしく、自分の修練を見つめ直すいい機会となりました。

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午後からの錬成大会で少林寺拳法は、小学生と中学生の各学年別の運用法大会です。 運用法とは、いわゆる自由組手です。 普段一緒に修練しない他の道院・支部の子を相手にしますので、緊張や恐怖や興奮があります。 自分自信の腕が試されます。 そして、この緊張や恐怖や興奮に取り込まれずに平常心で行うことが要です。 恐れや怒りは「暗黒面」に落ちてしまいます。 これも心と身体の修行です。 勝敗を決しますが、勝った負けたを決めることが目的ではありません。 競技者も審判も、日頃の修練が正しいのかの確認です。 高崎スポーツ少年団の5年生は第二位になりましたが、結果はともかく競技の内容をみると、私自身の指導方法に関しても確認できました。 しかし結果は結果で、それも大事ですね。 今大会を今後の修練の糧にして、今後も心と身体を育む修練を心がけていきたいと思います。  合掌

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修練日誌 11/28

本日の修練はちょっぴりいつもと趣向を変えました。

ウォーミングアップにオニゴッコを、基本修練に突き蹴り・天地拳第一系左右を行った後、すぐにドッチビーを行いました。 オニゴッコはいつもの10秒ルールで、ハイハイやケンケンなどいろいろです。  ドッチビーは約40分間行いました。 普段ウォーミングアップでも行っていますが、今日はいつもよりも長い時間、思いっきりしてリフレッシュできました。

その後は、運用法を行いました。 いわゆる乱捕りを、1分間流しを繰り返しで、相手を変えながら行いました。 また、蹴りだけの限定でも行いました。 気をつけたことは、八方目と受即攻です。 そして、気持ちも身体も逃げないことです。  正中線をまっすぐ立て、丹田を相手に向ける、気持ちを相手に向けることが要であり、それは常日頃の生活でこそ大切である、ということを話しました。 気持ちが逃げていたり、浮ついていると、乱捕りも実生活も上手くいきません。

少林寺拳法は「人づくりのための行」です。 今後も、よりよく「生きる力」を育む修練を心がけたいと思います。 合掌