修練日誌 10/20

今日もいつも通り、江平地区吉村自治公民館において、ウォーミングアップから始まって、基本修練と鎮魂行をしっかり行いました。  修練を始める前には作務として、雑巾がけをします。 みんなで横に連なって次々に駆け出したり、ときには競争したり、これ自体がウォーミングアップになります。 作務とは、禅において日常の労務を修行として行うことですが、私たちもいつもそのような気持ちで、修練前の清掃を行いたいものです。

鎮魂行では、主座に呼吸を合わせて教典唱和を行います。 遅くても早くてもいけません。 全体を一つと感じられるように行うことで、相手の呼吸を感じる訓練とします。 合同修練など、他道院の方の主座を体験することがありますが、いつもと違って速かったり遅かったり感じることがあります。 本来ならば心臓の鼓動と同じくらいの速さで落ち着いて行うことがいいのですが、そのときの主座がそうでなくても、主座に合わせるように努めなければなりません。 社会においては、自分と気が合う人ばかりではありません。 いろいろな感性の人、いろいろな好みの人がいます。 そのようないろいろな人とも上手く関係していかなければなりません。 鎮魂行を行う際に、主座の唱和のタイミングや速さを感じて調和するように心がけることを、日常で他人のことを感じ取れるようになる糧にしてほしいと思います。

本日は相対修練の代わりに単独演武を一つ一つ確認しました。 1人でする修練ですが、他人が見て、まるで相手が居るように行うことが要です。 少林寺拳法の特徴の一つが「組手主体」です。 相手が感じられなくてはなりません。 1人で行うことを2人で行っているかのように、また、2人で行っているときは1人で行っていることを表現できるように、自分自身の身体の中を感じ取りながら修練してほしいです。

次回も、自己も他人も同じように感じることができるように、組手主体の修練を行っていきます。  合掌

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